原因が分かりにくい、歯ぐきのできもの
投稿日:2020年11月10日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
今回は原因のわかりにくい、歯ぐきのできものの治療についてお話します。
患者さまは右下の歯ぐきにできものができて、血が出て痛いとのことで、来院されました。
右下の前から4番目と5番目の歯の間にできものがあり、出血しています。この時点では何が原因かわからないので、レントゲンをとりました。
4番目の歯は神経が生きているように見えて、5番目の歯は過去に神経を取っていますが、根の先はっきりとした病気などは確認できません。通常は5番目の歯を疑い、根の治療のやり直しを行うのですが、誤診を防ぐために、できものの中にレントゲンで映るゴムの材料を入れて、再度レントゲンをとりました。
ゴムの材料の先端が、4番目の根の先に到達しています。原因は4番目の歯の神経が死んでしまい、細菌が根の中で繁殖し顎の骨を溶かして、歯ぐきの外にできものを作ってしまったのです。4番目の歯の死んでしまった神経を取ることにしました。
次回来院時、できものはなくなりきれいに治ってきていました。これから時間をかけて、溶けてしまった骨が再生するのを期待して、根の治療を続けることになりました。
行徳スマイル歯科では、原因をしっかりと診査し、精度の高い治療を行うことを理念としております。ぜひお越しください。
高津
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