麻酔について
投稿日:2020年2月9日
カテゴリ:スタッフブログ
こんばんは!歯科医師の高津です。
歯科治療時の「麻酔」は苦手な方がほとんどだと思います。もちろん私も好きではありません。しかし強い痛みを伴う事の多い歯科治療では必要な物です。抜歯や神経の治療、大きな虫歯の時には麻酔無しでは処置できません。
「歯医者は患者の痛みが分かってないのでは?」という疑問の声を知人から聞く事もありますが、分かっているからこそ麻酔を行うのです。しかし、麻酔を行う事には様々なリスクが付いてきます。
①気分不良
十分にお話を聞いていてもその日の体調によっては気分が悪くなる方がいらっしゃいます。精神的な緊張感から来る事がほとんどです。
②アレルギー
既往はもちろん確認していますが、ある日突然起きる事も珍しくありません。
今までと同じ麻酔液でも今回が大丈夫な補償はありません。重篤な場合は生命の危険もあります。
③咬傷
子供の場合に多いのですが、麻酔の効果が残っている場合に起きます。
しびれていると痛くないし違和感があるので噛んだりします。そして傷口が感染してしまうととても腫れます。「食事は麻酔が覚めてから」というのは咬傷予防のためにお伝えしています。
④刺入部の感染
当クリニックでは非常に細い針を使っています。
断面はとても小さい物です。しかし、口腔内にはとても多くの細菌が存在するために感染が起きます。また、麻酔後は血管収縮剤の効果で血流が少なくなるので感染の成立が起きやすいです。
こんなにリスクがあるのですから、私たちは決して安易に麻酔をしているのではありません。処置の内容・患者さまによって慎重に麻酔の種類、量を選択しております。
行徳スマイル歯科では患者さまの痛みに配慮した麻酔を心がけております。詳しくはホームページをご覧ください。
高津
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