被せ物・保険と自費の差は何?
投稿日:2020年5月20日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
被せ物は保険診療と自費診療の2つに分かれます。大きな違いは治療費の負担額です。保険診療の場合は一部負担で済みますが、自費診療の場合は全額が患者様の負担です。歯科保険診療の場合は、使用される素材や治療方法が限定されています。一方自費診療の場合は、様々な選択肢があり、歯科医師と患者様の双方が治療に対してのこだわりを実現できるという点が大きく異なります。
医療において内科や外科の場合は保険診療でもかなりの広範囲をカバーします。しかし歯科診療の場合、保険診療が適用される範囲は診療全体のごく一部です。治療において最低限の歯の機能性を回復することに重きを置いています。
保険診療は全国どこでも一律の治療を比較的安価に受けられるというメリットがあります。しかし、長期的な健康維持やより自然な見た目などに関する配慮は二の次なのが現状です。保険診療と自費診療の一番大事な違いは、被せ物の精度です。
まず歯型をとるときの材料と、歯の模型の材料が違います。そのため、保険診療の場合はどうしても歯型や模型が変形しやすくなってしまいます。
また、製作にかけられる時間が違います。詰め物や被せ物を製作するのは歯科技工士です。自費診療の場合は、ひとつひとつに手間と時間をかけることができます。拡大鏡を使って、一つひとつの工程を丁寧に行い、精度を高めることができます。保険診療の場合は、製作の報酬が少ないのである程度の速度で、多くの数を仕上げなければ採算が合いません。そのため自費診療に比べ製作に時間をかけることができないのが現状です。
それらの違いが、出来上がる被せ物の精度の差になります。
保険診療では精度の追求には限界があるので、フィットしない部分が生じるなどの可能性があります。するとそこには大きなすき間が生じてしまうので、虫歯や歯周病にかかるリスクを高めてしまいます。
自費診療では一つひとつの工程において精度を追求できますので、精度の高い物をつくることができます。精度が高いと隙間が小さいため、虫歯や歯周病の感染リスクを低くすることができます。また、接着材料の精度も良いため、2次的な虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
できるだけ長く治療する歯を長持ちさせたいと思われる方は、自費診療を推奨します。より詳しい説明をご希望の方は、ぜひ行徳スマイル歯科までお越しください。
高津
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