歯周病が全身の病気に与える影響について②
投稿日:2020年9月1日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。今回も歯周病が全身の病気に与える影響について説明していきます。
歯周病になると、全身に数々の影響を与えてしまうと考えられています。歯周病菌の構成する成分や生産される酵素、また細菌そのものが血行を介して遠くの全身の臓器に移動してしまい、悪い影響を与えると考えられています。
また、細菌と戦う免疫細胞やそれらが生産するタンパク質なども血液で運ばれ、全身の病気に影響を与えると言われています。
口腔内の細菌が気道を介し肺や気管支などの呼吸器に達し、肺炎や気管支炎を起こす原因の一つであることも言われています。細菌性の肺炎は、日本において高齢者の死因の上位になります。細菌性の肺炎は、口やのどの細菌が気道に入ることにより起こります。研究によると、肺炎など呼吸器の病気を持つ方は、持たない方よりもお口の清掃状態が悪いことがわかっており、お口の清掃状態が呼吸器の病気のリスクファクターになることが考えられています。
歯周病菌も細菌性肺炎を起こす菌として重要な役割を担っている可能性が示唆されています。
行徳スマイル歯科では、お口の健康だけでなく、全身の病気を防ぐ意味でも、毎月の口腔清掃を推奨しています。ご希望の方は、ぜひお越しください。
高津
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