根っこの病気の精密検査
投稿日:2021年3月30日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
今回は、根の病気の精密な検査についてお話します。
患者様は、左上の歯ぐきに腫れと痛みを訴えられ、通常のレントゲン撮影をしたところ、昔に治療した歯の根っこに病気ができていることが予想されました。
治療を数回行い、根の中はきれいになってきたのですが、腫れは全く引かず、むしろ大きくなってきました。レントゲンに映る材料を腫れている部分に入れて、撮影したところ、治療中の歯の一本分くらい後ろのところに材料の先端が届いていました。
この場合、その後ろの歯の根の病気の可能性もありましたので、精密検査としてCTを撮影しました。
すると、2次元のレントゲンではわからなかった、大きな骨の欠損がわかりました。
原因はやはり治療中の歯でしたが、ここまで大きな病気では通常の治療では治りません。患者様に状況を説明し、残念ですが抜歯をすることになりました。
抜歯した歯です。とても大きな根の病気ができていました。通常根の中がきれいになれば、根っこの病気は治るのですが、ここまで大きなものになると治らないことが多いです。
このように、精密な検査を行い病気の状況が詳しくわかったので、不要な治療を繰り返すことが防げました。できるだけ治療後の予後が見込める方法の提供にもつながります。
行徳スマイル歯科では、病気の原因、状態をしっかりと検査して治療しております。ぜひお越しください。
高津
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