大きな根の病気の治療
投稿日:2021年3月23日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
今回は、大きな根の病気の治療経過についてお話します。
患者様は奥歯に痛みを訴えていらっしゃいました。下の一番奥の歯に痛みがあり、レントゲンを撮影すると、非常に大きな根の病気ができておりました。
治療の選択肢として、①歯を残せる可能性は低いかもしれないが根の治療を行うか、②病気が大きいので顎の骨や他の組織に悪影響を及ぼさないように早期に抜歯してインプラントなどで歯を補うか説明しました。患者様から少しでも可能性があるのなら歯を抜かずに残したいとの希望がありましたので、精密な根の治療を行うことにしました。
治療していく過程で、最初に少しグラグラと揺れていた歯が揺れなくなりました。感じていた痛みも無くなったということで、治る可能性を期待し最終的な薬を詰めて完了しました。
かぶせ物も入り、3か月後に経過観察としてレントゲンを撮影した所、病気で失っていた顎の骨が再生してきていました。
骨が再生するのは個人差があり、3か月という短期間で再生し始めることもあれば、半年~2年以上かけてようやく再生し始めることもあります。今後も油断せずに経過を見ていくことにしました。
ある研究によると、歯を抜かないといけなくなった原因の過半数は、神経を取った歯が割れてしまったからだそうです。この患者様の治療した歯も、将来割れてしまい抜歯になるかもしれません。しかし、治療を行ったことで失っていた顎の骨が再生してれば、インプラントなどで再び歯を補うことができます(顎の骨が無いとインプラントはできません)。
行徳スマイル歯科では、歯を可能な範囲で残すことで患者様の健康的な生活をサポートしたいと考えております。ぜひお越しください。
高津
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