根の病気について
投稿日:2020年12月22日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
今回は診査をしっかりと行い、原因の歯を突き止めて治療した症例をお話します。
患者さまは右上の前歯に違和感があるということでいらっしゃいました。お口の中を診査すると、右上前から3番目と4番目の間に、根の病気を疑うできものができていました。どちらの歯にも昔に虫歯治療がされていましたが、レントゲンで見ると神経は残っている様に見えました。
通常できものは昔神経を取ってある歯によくできるのですが、このように神経を取っていない歯にもできることがあります。それは以前の虫歯治療の時に神経を残して治したものの、虫歯が大きすぎたり、治した詰め物に隙間ができ虫歯菌が入ったりして中の神経が徐々に弱って死んでしまうことです。
神経が死んでしまうと、根の外、つまり歯を支えている骨の中に病気を作ります。それを放置すると骨がどんどん溶かされてしまいます。骨を突き破って、歯ぐきのできものができたり、上あごでしたら蓄膿の原因となることがあります。
原因は3番目か4番目の歯か、もしくは他の歯かはっきりさせるために、レントゲンで映るゴムの材料をできものに入れてレントゲンを撮影しました。すると3番目の根の先にゴムの材料が到達していました。3番目の歯には神経に達している様にも見える大きな詰め物がされています。そのため神経が徐々に弱り死んでしまったものと考えられました。
死んでしまい腐敗している神経をとります。中からは膿がたくさん出てきました。非常に根の中は汚れていましたので、徹底的に治療しきれいにしました。
次回いらした時には原因である死んだ神経がなくなったので、できものはきれいに無くなっていました。違和感も無くなったそうです。次回に最終的な薬を詰めて、根の治療を完了することになりました。
行徳スマイル歯科では、原因を正確に検査し、精密な治療を行うことを心がけております。ぜひお越しください。
高津
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