歯が痛い。原因は?
投稿日:2020年8月10日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科医師の山口です。
歯が痛い、という訴えで歯医者にいらっる患者様は非常に多いです。
大半と知ってよいと思います。
今回は痛みの原因のうち歯が原因のものをご紹介します。
歯が原因
?と思われるかもしれませんが、歯が原因で痛みが出る場合と、歯が原因でなくても痛みが出る場合があります。まずは歯が原因のものを紹介します。
①虫歯
歯に痛みを感じる時に、真っ先に疑うのは虫歯です。
初期の虫歯(エナメル質齲蝕)であれば、殆ど痛みはありません。気づかずにそのまま放置してしまうと、エナメル質下の象牙質まで進行します。さらに痛みを感じた時には、すでに虫歯が歯髄に達していることも少なくありません。
歯髄の痛みは歯の痛みの中で最も強烈で、刺激がなくとも痛みが持続する(自発痛)ものもあります。
②知覚過敏
歯ブラシをする際に、毛先が歯に触れた瞬間に、染みるような鋭い痛みを感じることがあります。
本来は歯の表面に露出していない象牙質に刺激が伝わることで歯の中の神経にまで伝わって痛みを生じます。
象牙質が露出する原因としては食いしばりなどにより歯の表層を覆っていたエナメル質が気づかぬうちに剥がれたりかけたりしていくこと、そこに強いブラシの圧が加わること、などがあげられます。
③歯周病
歯周病は通常痛みを伴わず、気づかぬうちに進行していきます。ところが炎症が強くなり、歯肉から膿や血が出て、噛んだときに痛みを伴うこともあります。
若い方でも、歯周病の前段階である歯肉炎により歯の痛みとして感じることは多くあります。
特に、親知らず周りでこの痛みが出ることが多くあります。物理的に磨きにくかったり、親知らずの生え方が曲がっていたりすることによるものです。
当院ではレントゲン検査などにより総合的に抜歯したほうが良いかどうか、患者様ごとに状況が異なりますのでご相談させていただいております。
④力によるもの
噛み合わせの異常は痛みを生じまた、その痛みが長引いてしまうこともしばしばです。虫歯を削った後、被せ物や詰め物をした直後などに噛み合わせが合わず、そのままにしておくと歯を支える周りの組織に異常がおき、痛みを伴います。
また、歯自体は健康な状態にあっても、歯を持続的に食いしばったり、カチカチ合わせたり、すり合わせをする習慣を、ただ単に歯ぎしり ではなく歯牙接触壁=Tooth Contacting Habitといいます。歯への直接的な影響としては歯が削れ象牙質が露出し、痛みが出て、冷たい物がしみる、痛みが出ることがあります。また、顎関節、肩こり、偏頭痛、目の痛みなどの様々な症状がでることもあります。
そして特に歯を大きく削って処置していたり、神経を取り除いた歯はこの力により破折してしまうこともしばしばです。そして破折してしまったひび割れから細菌感染を起こし痛みをさらに増大させてしまいます。
痛み、普段と違う違和感を感じましたらお早めにご連絡ください。
*当院では予約制を採用しております。
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