問診票について②
投稿日:2020年8月18日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
前回は問診票についてお話しました。今回は飲んでいるお薬についてお話致します。
問診票に、飲んでいるお薬の名前を書いていただいているのですが、これには意味があります。飲んでいる薬が、歯科の治療に影響することがあるからです。
特に注意すべきお薬の種類を挙げていきます。
まず、血液をサラサラにする薬です。ワーファリンなどの血液凝固阻止剤や、アスピリン、バイアスピリンなどの抗血小板剤です。病気としては心筋梗塞や、脳梗塞などがあげられます。これらの薬を飲んでいる方に注意することは、抜歯などの外科手術を行った時に血が止まりにくいことです。昔は外科手術をする前に薬を飲むのを一定期間止めてもらっていましたが、現在では薬は飲んだまま処置を行うようになっています。薬を止めることで心筋梗塞などの病気が悪化、再発する可能性があるからです。対応としては、止血剤の使用や、縫合することで、血を止めるようにしています。
次にステロイドの薬です。プレドニンなどのステロイド剤は、リウマチなど多くの病気に使用されます。飲んでいる方に注意することは、免疫力が下がっているため感染しやすいので、外科手術の時は特に事前に抗生剤を服用してもらうなどして対応します。
最後に、骨の薬です。フォサマック、ボナロンなどのビスホスホネート系骨吸収抑制剤です。いわゆる骨を強くする薬で、骨粗鬆症や悪性腫瘍による高カルシウム血症など、骨の病気に使用されます。飲んでいる方に注意することは、外科手術を行うことで顎の骨が壊死したり、骨髄炎を起こす可能性があります。術後感染しないように注意を払い、処置後も経過を見ることで対応します。
飲む薬以外にも、注射で投薬している方もいらっしゃると思います。こちらも忘れずに書いてください。
行徳スマイル歯科では、ご病気で様々な薬を飲んでおられる方にも安全に治療を受けれる体制を整えております。安心してご来院ください。
高津
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