むし歯になりたくない人の為のフッ素について
投稿日:2020年3月24日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
今日は歯磨き粉に入っている成分、フッ素についてお話します。
フッ素には虫歯を予防する効果があると言われていますが、具体的にはどんな効果があるのでしょうか?
・酸の産生を抑制
歯磨きで落としきれなかった歯垢(プラーク)が作るむし歯の原因菌の働きを弱め、歯垢(プラーク)が作る酸の量を抑えます。
・再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進させます。
・歯質強化
歯の表面を酸にとけにくい性質に修復します。
特に乳歯や生えたての歯は軟らかいので、フッ素配合のハミガキ剤を使い、歯質強化に努めましょう。
この中でも特に再石灰化という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
虫歯菌にさらされ溶け出してしまったカルシウムやリンを、再び歯へ吸収してくれるのがフッ素です。これを再石灰化といい、再石灰化が促進されることで歯の表面が強化され虫歯になりにくくなります。
虫歯になりやすい人は、フッ素が1000ppm以上配合されている歯磨き粉を選ぶと、一層虫歯予防の効果が狙えます。(ただし、6 歳未満のお子様へは、誤飲の可能性もあるので、フッ素濃度1000ppmを超える歯磨き粉は使用しないようにしましょう。
フッ素の基準値は、今まで日本では1000ppm以下と決められ、国産メーカーの歯磨き粉は900ppm以下のものがほとんどでしたが、2017年3月から変更されて1500ppmまで上がりました。フッ素が1450ppmも配合された高濃度配合の歯磨き粉が登場してきており、そちらの方がより高い効果が狙えます。
薬局でも購入できますが、歯科医院でしか取り扱いのないフッ素入り歯磨き粉もございますので、ご相談されたい方は、ぜひ行徳スマイル歯科までお越しください。
高津
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