インプラント
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リスクを抑えたインプラント治療を心がけております
インプラント治療は一般の歯科治療とは異なり口腔外科となるため、より安全に行える準備や環境が重要となり、オペの際には、顎骨周辺の血管や神経を損傷するリスク等も少なからずあるため、的確に処置が行える優秀な歯科医師の存在も重要となってきます。
行徳スマイル歯科では、患者様にリスクを抑えたインプラント治療をご提供するため、インプラント治療に精通した医師や適切なオペ環境を整え、精度の高い治療を心がけております。当院が実施するインプラント治療をご紹介致します。
① インプラントメーカー認定医が治療を担当致します
外科的な処置を必要とするインプラント治療では、担当する歯科医の経験や技術がそのまま治療の精度に直結します。当院では、インプラントメーカーから認定を受け、これまで様々なインプラント治療を行ってきた歯科医師が治療を担当し、患者様一人ひとりに的確なインプラント治療のご提供に努めております。
② 即日埋入のインプラント治療にも対応
インプラント治療は通常、抜歯を行ってから最終段階の人工歯を被せるまでに、約6ヶ月間待機時間が必要となります。当院では、患者様の口内条件などが揃った場合に、「抜歯即時負荷法」と呼ばれる術式で、抜歯後すぐに仮歯まで装着ができる治療法に対応しています。
歯がない期間をなくす事が出来るだけでなく治療時間やご来院頻度も軽減できて負担を抑える事ができます。ご希望の方はぜひ、ご相談下さい。
③ 安全にオペを行うための環境を完備
当院では、リスクを最小限に抑えたインプラント治療をご提供するため、CTによる精密診断をはじめ、様々な医療器具を整えています。確かな技術と精密機器の融合で、患者様に適切なインプラント治療を実施致します。
サージカルガイドで正確な埋入
歯科用CTのデータを基に、ガイドを作製して事前のシミュレーションを実施しております。作製されたガイドを使用して埋入手術を行なう事で、埋入場所、角度、深さなどのズレを防止して、人為的ミスを無くし、正確かつスムーズな処置が可能になります。
麻酔専門医による静脈内鎮静法
極度の緊張状態や不安・恐怖を感じられている患者様には、麻酔専門医による静脈内鎮痛法を実施致します。静脈内鎮静法は、うたたねの状態で手術を受ける事が出来ますので、不安や恐怖を全く感じる事なく、治療を終える事が可能です。
【静脈内鎮静法を受ける際の注意点】
呼吸や血圧等に影響が出る場合があるため、麻酔医が立ち会いが必要となります。また、帰宅の際には成人の付添が必要です。
近郊の大学病院との連携
当院は、近郊の大学病院との連携も整っています。口腔外科処置が必要な患者様や重度症状の患者様に対して、安全を考慮した上で必要な処置があった場合に、大学病院での精密検査や口腔外科治療などをお受けいただける環境を整えております。
④ 骨が足りない患者様でもインプラント治療を可能に
インプラント治療では、埋入するために必要な顎の骨が足りない場合に、手術を行えない事も良くあります。当院では、骨が足りない患者様にもインプラント治療をご提供するために、骨造成を行って、インプラント治療を可能にしています。当院が、実施する骨造成法をご紹介致します。
ソケットリフト
上顎にインプラントを埋入する際に、骨の厚みが5mm以上と比較的厚みがある場合には、埋入する穴から人工骨で押し上げる事で、埋入に必要な骨の厚みを獲得する方法です。
サイナスリフト
上顎にインプラントを埋入する際に、骨の厚みが5mm以下とほとんど骨が残っていない場合には、切開した上顎洞に直接人工骨を置き、骨を再生して厚みを得る方法を行います。
GBR法(骨再生誘導法)
インプラント体を埋める骨の厚みを得るために、骨の元となる骨補填剤を保護膜(歯茎の混入防止)で覆って、骨の再生を促します。個人差もありますが、およそ4~5ヶ月で新生骨が出来上がり、インプラント埋入が可能となります。
CGF治療(Concentrated Growth Factors)
安心安全に骨の再生をするために、当院ではCGF再生療法と言う処置を行っています。CGFとは患者様から採取した血液から作製する、成長因子や血小板を多く含んだゲル状のタンパク質です。
これを骨が不足している場所に人工骨と一緒に埋め、効率的に骨の再生を行います。自身の血液のみで作製されるため安全性が高く、拒絶反応やアレルギー等の心配もありません。
【副作用・注意点】
血液を採取する際、注射針による多少の痛みが生じます。血液採取に伴う内出血が起こる場合がございます。
⑤インプラント治療後のメンテナンスも徹底
インプラント治療は、インプラント体を埋入してからが本番です。お口の中を清潔に保ち、インプラントや残存歯の健康を維持するためには、毎日のブラッシングが重要になってきます。特に、インプラント周囲炎などの症状を発症するリスクが高く、症状が悪化するとインプラントが抜け落ちてしまうため、特に注意が必要です。
日々のセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスを徹底し、インプラントの長期維持に努めましょう。歯ブラシでのセルフケアに加え、フロスや歯間ブラシを併用する事で、より効果的な予防が可能になります。当院では、インプラント治療後のアフターケア、メンテナンスもしっかりサポート致します。
当院で実施したインプラント治療の症例
当院が実際に行ったインプラント治療の症例をご紹介致します。
リスクを最小限に抑えたインプラント治療の症例
インプラント治療をより正確・適切に実施するためには、事前の準備が重要です。こちらでは、安全性の向上と治療後の長期維持のため、当院が取り組む対策を症例と共にご紹介致します。
20代男性です。左下の被せ物が取れたところに歯を入れてほしいとのことで来院されました。被せ物が取れたところは半年以上放置していたということでした。歯が折れてしまい残った歯根も歯ぐきに埋もれてしまっている状態でしたので、残念ですがこの歯は残せないことを患者様に説明し、抜歯を行いました。
咬み合わせの修復治療をご提案
患者様には抜歯した所をこれ以上放置すると、両隣の歯や反対側の歯が動いてしまい、最終的には全体の咬み合わせが悪くなることを説明し、歯を入れる必要性を理解してもらいました。歯を入れる方法は、入れ歯、ブリッジ、インプラント、親知らずの移植があります。それらのメリット、デメリットを説明し、患者様は熟考した上でインプラント治療を希望されました。
事前のシミュレーションとガイドの製作
インプラントは手術の安全性と、治療後に長持ちすることが望まれます。そのため当院では、コンピューターガイデッドサージェリーを積極的に採用しております。
コンピューターガイデッドサージェリーとは何かといいますと、インプラント手術を行うまでに、専用のソフトを用いて、コンピューター上でインプラント治療を計画した後、手術用のガイド(マウスピースのようなもの)を作り、それを用いてインプラント手術を行うことです。これにより、理想的な位置にインプラントを入れることができ、安全で正確な治療を行うことができます。こちらの患者様にもコンピューターガイデッドサージェリーを採用しました。以下、詳しい手順を説明していきます。
①石膏模型作成/CT撮影
患者様の歯型を採取し、石膏模型を製作します。その後、歯科用CTで患者様の顎骨を撮影します。
②3次元模型データを作成
石膏模型を当法人内の技工所のスキャナーで読み込み、3次元の模型データを作ります。3次元の模型データと、CTデータを専用のソフト上で重ね合わせます。これにより、製作するガイドの精度が上がります。
③インプラントの埋入位置を決定
また、最終的には歯(被せ物)を入れて咬めるようになることが目的ですので、反対側の上顎の歯としっかりと咬める歯(被せ物)の形・位置も設計し、それを考慮したインプラントの位置を最終的に決定します。
④ガイドの設計
手術用のガイドを設計します。模型データ上に設計するため、精度のよいガイドができます。図の青い物がガイド。真ん中の穴がドリルを入れる場所です。
※通常、ガイドの設計は歯科技工士に依頼するのですが当院では担当Drが責任をもって作成しております。
⑤ガイドの製作
出来上がったガイドの3次元データを当法人内の技工所に送り、専用の機器でガイドを製作します。
⑥ガイドの完成
ガイドの完成後は、患者様の口腔内模型に合わせて調整を行います。
ガイドを用いてインプラント手術を実施
製作したガイドを用いて、インプラント手術を行いました。ガイドにはドリルを入れる穴が開いており、そこにドリルを入れると、コンピューター上で設計していた位置にインプラントを埋入する穴が作れます。
インプラント埋入完了
事前の計画通り、理想的な咬み合わせの位置にインプラントを正確に埋入することができました。また、ガイドを用いることで手術の時間も短縮され、患者様の身体的・精神的な負担も減らすことができました。手術翌日に消毒を行いましたが、患者様は手術後も腫れや痛みがほとんどなかったと大変喜んでおられました。ここから数か月の間は、インプラントと骨が化学的に結合するまで待ちます。その後被せ物を製作していく流れとなります。
事前のシミュレーションと実際の埋入位置を比較してみましょう
シミュレーションソフトで設計したインプラントと製作したガイドで実際に埋入されたインプラントの比較画像です。事前のシミュレーションで設計した通りの位置にインプラントが埋入されていることが確認できます。インプラント治療は外科処置となりますので、このように事前の準備をしっかり行い、リスクを最小限に抑えることが重要です。
インプラント治療で想定されるリスクについて
インプラント治療は咬み合わせの回復に有効な方法ですが、治療に伴うリスクも存在します。以下ではインプラント治療における一般的なリスクについてご説明します。
治療が受けられない・予後不良など
インプラント治療は手術が必要です。体の病気の状態によっては、インプラント治療ができない場合があります。また、病気に配慮した上でインプラント治療が行えた場合でも、その後インプラントが長持ちしない可能性があります。
神経麻痺
インプラント手術の過程で下顎の神経に触れてしまうことにより、神経が損傷したり、圧迫されたりして起こります。当院ではCT画像で神経の位置を確認、把握し、神経麻痺が起こらないように精査しております。
血管損傷による出血
インプラント手術の過程で血管を損傷したとき大量出血する可能性があります。こちらに関しましても、当院ではCT画像で血管の位置を確認、把握し、血管損傷が起こらないように精査しております。
術後感染
インプラント手術後、腫れや痛みが長期間続く場合は細菌の感染が疑われます。その場合は抗菌剤の投薬などで様子を見ますが、最悪の場合はインプラントを除去する可能性もあります。当院ではこのようなことが起きないように、手術前の検査や手術中の衛生管理を徹底しております。
インプラント周囲炎
インプラントも歯周病と同じで、周りの歯ぐきや骨が炎症を起こします。ひどくなれば周りの骨が溶けてしまい、歯と同じように抜け落ちてしまいます。天然の歯よりもインプラントは細菌に感染しやすいので、インプラント治療後は毎日の歯磨きに気をつけなければいけません。
上記のリスクを最小限に抑えるため、行徳スマイル歯科クリニックでは今回の症例でもご紹介した「コンピューターガイデッドサージェリー」を積極的に採用し、事前の診査・診断の徹底・術後のアフターケアに力を入れております。現在、インプラント治療をご検討中の方は、ぜひ一度当院までお気軽にご相談下さい。
年齢 | 23歳 男性 |
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治療期間 | 5ヵ月 |
治療回数 | 7回(うち3回は消毒など) |
リスク・注意点 | 上記リスクを参照 |
市川市行徳で安心してインプラント治療を受けたい方はぜひ当院へ
行徳スマイル歯科では、リスクを抑えた適切なインプラント治療をご提供するための体制を整えております。また、インプラント治療のセカンドオピニオンや治療相談も行っていますので、ご検討中の方はお気軽にご相談下さい。