歯周病治療
このページの目次
当院が取り組む歯周病治療6つの対策
行徳スマイル歯科では、歯周病の改善・根治を目指し認定医が施す精密歯周病治療に力を入れております。可能な限り抜歯をしないよう様々な取り組みを行い、症状の改善や罹患リスクの軽減に努めております。歯周病に対して当院が取り組む対策をご紹介致します。
歯周病専門医が治療を担当致します
行徳スマイル歯科では、日本歯周病学会専門医が治療を担当させて頂きます。歯周病の知識や実績など、これまでの経験を基に、患者様の症状に対して、適切な治療法や予防法をご提案させて頂きます。
一人でも多くの患者様の歯を抜歯から守り、健康な状態を維持できるよう努めてまいります。専門医の治療をご希望の方はご予約時にお申し付け下さい。
歯周病専門医とは?
歯周病に関して膨大な知識、技術、豊富な経験を合わせ持ち、症状に対して適切な治療を提供可能な歯科医師です。現在、日本では10万人以上の歯科医がいると言われています。そのうち、日本歯周病学会に所属する認定医・専門医はおよそ1500名です。歯科医師全体の1.5%の歯周病のエキスパートがあなたの歯周病根治・改善を目指して治療をさせて頂きます。
歯周病治療のエキスパート、歯周病専門医をご紹介
歯周病は成人の8割以上が罹患しており、抜歯理由第一位でもあります。歯周病を改善する事は患者様の健康を維持する為にはとても重要な事です。
歯周病の専門医として少しでも皆様のお役に立てる様、頑張りたいと思います。
出勤曜日
日曜日
略歴
- 昭和大学出身
- 昭和大学歯科医院にて研修
- 神奈川県における日本歯周学会認定研修施設にて約9年勤務
所属学会
- 日本歯周病学会
- 日本口腔インプラント学会
資格
- 日本歯周病学会専門医、認定医
- 日本口腔インプラント学会 会員
早期発見・治療を心がけた定期診断・検査
歯周病は発病初期段階では自覚症状がないため、早期発見・早期治療が困難な病気です。当院では歯周病の特性を理解した上で、定期検診の際に、歯周病検査や生活習慣のヒヤリングなどを行い、早期発見に努めています。
さらに、歯周病に羅患した場合にも、迅速な処置を実施する事で早期改善にも力を入れて取り組んでいます。
歯周病と言う病気や治療法についてしっかり説明
歯周病は、初期症状の自覚がないため患者様自体もあまり大きな事として認識せず、予防や治療をしっかり行わないために病状が少しずつ悪化する事がよくあります。当然悪化してからですと、改善までに時間もかかる上に抜歯リスクなども上がってしまいます。
当院では、そういった事にならないよう、患者様に歯周病と言う病気をしっかり理解して頂くと共に、根気強く治療や予防に取り組んで頂けるように、信頼関係を築きながら治療に取り組んでおります。
マイクロスコープを用いて実施する精密治療
当院では、歯周病治療の際にマイクロスコープを用いた精密歯周病治療(マイクロペリオ)を実施しています。
肉眼では確認することが困難な歯周ポケット内も、視野を30倍に拡大し適切な処置を行うことができるため、歯石の取り残しなどの治療リスクを防ぐことができます。
「切らずに済む」マイクロスコープ歯石除去
歯周病治療で行なう処置は、そのほとんどが歯石の除去を目的としています。歯周ポケットが深くなると、肉眼では正確な歯石の場所を把握できないため、歯肉を切開(剥離)することで歯周ポケットを外科的に露出させて、直接歯石を除去します。
外科的な処置のため当然、患者様にも負担が大きくなります。しかし、マイクロスコープを駆使する事で、歯肉を切開せずとも、歯周ポケット内の歯石を目視可能なため、外科的な処置を行わずに歯周病の改善が可能となり、さらに抜歯のリスクも軽減する事ができる優れ物なのです。
歯周病で吸収された骨を再生療法で回復
歯周病が進行すると歯を支えている歯槽骨やその周辺組織を溶かしていきます。そのため支えが不安定な歯はぐらつき、最終的には抜歯を余儀なくされます。
当院ではこのような症状の場合に、エムドゲインと言う薬剤を塗布して、歯周組織の再生治療を実施します。失った骨や周辺組織が修復される事により、歯のぐらつきをなくし、安定させる事が出来ます。
歯科用ルーペを使用し拡大視野でのメンテナンス
歯周病の改善には、日々のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。
当院では、歯のクリーニングや歯石除去の際に、歯科用ルーペを使用して、拡大視野での丁寧な処置を行っています。精度の高いケアによって、効率良く効果的な歯周病予防・改善に努めています。
歯周病と全身疾患の関わりについて
歯周病は、今やお口だけの病気とは言えないほど、全身の健康と深く関係しています。歯周病菌は血管内に侵入し、血液によって全身へと運ばれます。歯周病菌が原因で血栓が形成されたり、動脈効果を起こしたりするため、心筋梗塞や脳梗塞のリスクがあがります。
さらに、血糖値を整えるインスリンの効果を抑制するため、糖尿病の悪化や発症リスクも上がります。また、糖尿病と歯周病は相互関係にあると言われており、どちらか一方に羅患している場合、もう一方の病気も羅患しやすいと言われています。
また妊娠中の方は、歯周病菌の影響よって、早産や低体重時出産になる可能性が高まると言われています。このように、歯周病は全身疾患と深く関係しており、命の危険もある恐ろしい病気です。このことをしっかり理解し、全身の健康に気をつけながら予防や改善に取り組んでいきましょう。
歯周病で歯を欠損した箇所をブリッジで治療した症例(49歳 男性)
▼こちらの患者様は、前歯がグラグラして抜け落ちたとのことでご来院されました。
歯周病が重度に進んでいたのでしょう。歯周病は進行すると歯を支える頭蓋骨が溶け、歯の動揺が少しずつと大きくなり、最終的に抜け落ちてしまいます。骨が溶けていくのに痛みはありませんので、抜けた部分以外にも一度全体を検査していくことにしました。
【初診時の口腔内】
患者様に話を聞くと、今までに虫歯治療で歯を削った記憶はほとんどないとのことでした。確かに、前歯以外は虫歯治療の痕跡がありません。しかし、歯周病の検査をすると問題点が見えてきました。※写真でもお分かりいただけるように、歯周病検査時に歯ぐきからの出血が確認できました。
【初診時パノラマX線写真/デンタルX線写真】
各レントゲン写真から虫歯の有無、歯を支える骨の状態を細かな部分までチェックします。抜け落ちた歯の部分には骨が陥没している様子が見えました。虫歯はないようですが、周囲の歯も歯周病により支える骨が全体的に溶けている様子が確認できました。そのため、欠損部の咬み合わせを回復する前に歯周病治療を行い、口腔内の環境を改善する治療計画を立てました。
歯周病治療の実施
歯周病検査の表です。歯周ポケットの深さ正常値3㎜を超える(=歯周病の進行している)部位が口腔内全体に確認できました。赤色の部分は検査時に出血のあった個所です。上顎は多くの箇所で出血がありました。歯周病の症状改善には、専門的な歯周病治療に合わせて適切なセルフケアが必須です。患者様の協力なしでは決して治療は成功しません。
歯磨き指導
歯垢染色液で染め出しを行い、磨き残しの部位を患者様に確認していただきます。(※直接見にくい部位は写真で確認)
正しいブラッシング方法をレクチャーし、特に磨き残しが目立った部位を意識して日々のケアを行っていただくよう、お願いしました。
歯周病症状の改善
前歯の咬み合わせ回復治療
歯の抜け落ちた部分を治す方法は【入れ歯】【ブリッジ】【インプラント】の3つの方法があります。患者様は、なるべく長持ちする方法で治療したいとの事でインプラントをご希望されました。
CT精密検査・シミュレーションの実施
インプラントが適切に行えるかを判断するため、精密検査やシミュレーションなどを実施しました。
シミュレーション
インプラントのネジ部分が露出しないようにしなければなりません。広範囲に骨を作ることができるのか、人工的に作った骨は長期的に信頼できるものか(溶けてなくなってしまわないか)など不安・懸念点がありました。
上記の問題点に加え、骨を作る量が多いので治療期間も非常に長くなることを患者様へお伝えしました。相談の結果、インプラントができないわけではありませんでしたが、数多くの困難な点、術後の不安定性などを総合的に考慮し、ブリッジで咬み合わせを回復することになりました。
ブリッジ治療の実施
ブリッジは通常、欠損した歯の両隣の歯を削り連結させる方法です。
しかし、今回の患者さまの場合
- ない歯の左隣り(正面から3番目の糸切り歯)は無傷の歯で削るリスクが大きい点。
- 歯周病治療により前歯2本の被せ物と歯肉とのラインに不調和ができている点。
- 前歯2本は被せ物をやり替えたいとの希望があった点。
上記の3点から、前歯2本+欠損した歯の3本分のブリッジで奥に伸ばす設計(延長ブリッジ)としました。もちろんこれにも欠点がないわけではないので、十分に説明し理解をいただいた上で治療を開始しました。
【既存の被せ物を除去】
治療の方針が決まったので、従来の被せ物を丁寧に取り外し、仮歯に置き換えて歯肉の経過を半年ほど見ました。
【最終的な被せ物の歯型を採取】
炎症のない状態で歯肉が安定したので最終的な歯型を取っていきました。歯と歯茎の間に糸を入れ込み、その【境界】がはっきりわかるようにしています。
【最終的な被せ物を装着して治療完了】
接着性を高めるための表面処理を行った後、完成したブリッジを装着して治療完了です。
治療前後の比較
治療期間 | 6ヵ月 |
---|---|
治療回数 | 歯周病治療:9回、ブリッジ治療:3回 |
リスク・注意点 | 欠損部位を含め3本分の噛む力を前歯2本で支えるため負担は増える 通常のブリッジと比較し、前歯への負担が大きい つなげていることで、個々の歯の状態がわかりにくい |
市川市行徳で歯周病予防・治療ができる歯医者をお探しの方へ
行徳スマイル歯科では、このように歯周病根治を目指して様々な取り組みを行っております。歯周病は、日々の予防を徹底する事で羅患リスクも抑えられ、改善も可能な病気です。患者様一人ひとりが未来の健康を考え、意識を持って取り組む事が何より大切です。市川市行徳で歯周病予防・改善ができる歯科医院をお探しの方はぜひ、当院までご来院下さい。