お口の中で詰め物をする時に大切な「乾燥」
投稿日:2021年2月16日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
虫歯を削った後、お口の中で白いプラスチックの樹脂(コンポジットレジン)を詰めて治す方法は、昔から行われています。“詰める”ということは具体的に何をしているかというと、“歯にプラスチックの樹脂をくっつける(接着させる)”ということをしています。それにあたり、大切なことがあります。
一言でいうと、それは乾燥。歯が乾燥した状態でないと、プラスチックの樹脂はくっつきません。日常のもので例をあげると、瞬間接着剤。くっつける物どうしが水で濡れているとくっつきませんよね。当然乾燥させてくっつけます。それと同じです。意外と単純な話なのです。
お口の中は唾液や歯ぐきからの出血などでとても湿度が高い状態です。乾燥させるためにお口の中に綿を入れられたことはあるかと思います。しかし、歯のすぐ近くには水分たっぷりの歯ぐきがあるので、綿だけでは乾燥が不十分なことも多いです。そういった場合は、歯をゴムのシートで覆ったりするなどの対策をすることで、歯を乾燥状態にします。
左上の一番奥歯に痛みを訴えられた患者様、以前の治療で虫歯を取って詰め物を詰めているのですが、乾燥しにくい歯ぐきの近くの部分が乾燥できなかったのか、そこから虫歯が再発してしまっていました。
虫歯をすべて取り切り、乾燥状態を十分に保ち、詰め物を詰め直すことができました。
お口の中で治療するということは、常に乾燥することを意識しないと上手くいきません。行徳スマイル歯科ではそれらに対応できる設備・器材を準備しております。安心してお越しください。
高津
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