歯とお酒について
投稿日:2020年7月14日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
今日は歯とお酒についてお話します。
お酒に強い方、弱い方、全く飲めない方がいらっしゃいます。強さは、体内酵素の活性・不活性と関係しており、遺伝子的に決まっています。日本人の約4割が不活性で、お酒に弱く、飲むとすぐ赤くなってしまいます。その場合、歯周病のリスクが約4倍にもなると言われています。お酒に弱い方は注意が必要です。
また、行徳スマイル歯科の患者さまから、歯の治療中にお酒を飲んでもいいか?と聞かれることがあります。歯が痛む時は、お酒はできるだけ控えたほうがよいでしょう。歯や歯ぐきに炎症がある場合、お酒を飲むことによって血行がよくなり、炎症がさらに悪化し、痛みも大きくなる場合があります。
お酒はアルコールなので、口の中を消毒できるのではないか?と思われるかもしれませんが、残念ながらそうではありません。 仮に虫歯の原因菌がアルコール消毒できたとしても、殺菌消毒作用のあるアルコール度数は70%です。アルコール度数の非常に高いウィスキーでも40~60%ほどといわれていますので、残念ながら消毒にはなりません。
そして、日常身近なアルコールのビール、酎ハイ、ワイン、日本酒などは糖分を含むので、虫歯リスクが高めです。
お酒を飲んで酔っ払った状態では、歯磨きが不十分になったり、歯磨きせずにそのまま寝てしまうことがあると思います。お口の中に食べかすや歯垢を残すことになりますので、非常に虫歯、歯周病リスクが高くなります。
以上になります。お酒はほどほどに楽しみ、しっかりと歯磨きをすることを推奨します。
高津
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