歯を抜いたのに、まだ痛い理由?
投稿日:2020年8月4日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科医師の高津です。
歯(特に親知らず)を抜いて痛みが無くなったのに、しばらくしてから痛みがぶり返したことはありませんか?今回はその理由についてお話したいと思います。
その状態は一般的にドライソケットと言われます。
歯を抜くと穴になり、歯を支えていた骨がむき出しになります。抜いたところが順調に治る場合、その穴に血のフタができ、その後歯ぐきができて抜いた穴が覆われていきます。この場合、痛みがぶり返すことはほとんどありません。
痛みがぶり返すドライソケットの場合は、その抜いたところが順調に治っていません。抜いた穴に血のフタがうまくできず、骨がむき出しの状態が続き、食べ物の残りカスや口の中の細菌が入ってしまいます。その状態で一週間ほど経過すると、食べ物の残りカスが腐ってしまい、細菌が繁殖し、支えていた骨に炎症を起こしてしまいます。それがドライソケットといい、痛みの原因になります。
対処方法は、抜いた穴を器具で触り出血させ、血のフタを作りやすくするという方法もありますが、基本的には抜いた穴に詰まっている食べカスや細菌を洗浄し、可能止めや痛み止めの薬を飲んで過ごすことになります。むき出しの骨に血のフタができ、歯ぐきに覆われると痛みは一気に治りますので、安心してください。痛みの期間は2~3週間ほどになると思います。うがいは抜いたところを清潔にするため必要ですが、やりすぎると逆に治りが遅くなる可能性もありますので、しすぎないようにしましょう。
行徳スマイル歯科では、顕微鏡、CTなどの器材をそろえており、精密な検査を行い、痛みや歯の病気の原因を特定致します。お気軽にお越しください。
高津
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